セッティングはホットコーヒーの時と同じですが、他に冷却用のボールや氷が加わります。アイスコーヒーも飲むたびに一杯ずつ淹れると美味しいのですが、冷やす手間などを考えると以外と大変!冷蔵庫で保存すれば3日間位は問題なく味わえるので、一度に3日分の量を目安にして作ることをおすすめします。合理的な上に味の安定も容易です。
アイスコーヒーにはアイスコーヒー用に焙煎してある豆、もしくはフレンチローストといった極深煎りの豆がむいています。
なぜ深煎りの豆が良いのでしょうか?
人間の感じる味覚は、冷たいものに対して鈍くなり風味が判りにくくなります。そのため風味が豊かで強い味が出せる極深煎りの豆が適しているのです。
さらに、深煎りの豆には濁りにくいという長所があります。熱いコーヒーが冷めると濁るのは、コーヒーに含まれるタンニンが凝固するからです。浅煎りの豆に比べ、深煎りの豆には、タンニンの含有量が少ないため濁りにくいというわけです。
見た目も味もおいしいアイスコーヒーを入れるためのちょっとしたポイントです。
味とコストを両立した おすすめ抽出の目安 |
||
出来上がり | 500cc | 1000cc |
粉の量 | 60g | 100g |
挽きめ | 中粗挽き | 中粗挽き |
贅を極めた抽出の目安 格別の味わいをぜひ! |
||
出来上がり | 500cc | 1000cc |
粉の量 | 90g | 130g |
挽きめ | 粗挽き | 粗挽き |
極深煎りのコーヒーは水分の吸収力が強いので、細かく挽かないで下さい。あまり細かいと、ろ過のスピードが遅くなり、抽出に3分以上かかってしまい、風味を損なう余分な苦味や渋味が出てしまうことがあります。
作り置きで500~1000cc作る場合でも、抽出量が変わるだけで作業的にはホットコーヒーを入れる手順と一緒です。一湯目で蒸らし・二湯目で抽出量の2/3・三湯目で完成となります。(抽出量にかかわらず抽出時間は3分以内を目安にして下さい。)
抽出を終えたら、すぐにサーバーごと氷水や流水などに浸して早く粗熱を取り除き、ラップなどで封をして冷蔵庫で保存します。
*抽出し終えたコーヒーは、できるだけ急冷することにより、
澄んだコーヒーを維持でき香りも保つことができます。
*水っぽい味になってしまう(抽出オーバー)という失敗を防ぐためにも、
少々気を使って湯を注ぐ必要があります。
*アイスコーヒーの香ばしさとコクを出すには、
粗く挽いた豆をたっぷりと使うことがおいしさのコツです。
抽出する量を目安に、粉の量や挽き目を表にしましたので参考にしてみてください。